ANAホールディングスの2017年3月期決算が発表されました。
なんか、過去最高益だとか。ほー。
昨年秋から、空陸両性マイラーとしてマイラーデビューをし、活動を始めた私ですが、日々、なんとなく、まんまとANAの策略にハマっているような気がしていたのです。今回の最高益の発表を聞いて、やっぱりそうだったのか…と思いました。ちょっと考察してみます。
昨年秋にマイラーデビューした初心者マイラーの私の目標は、貯めたマイルで、ANAヨーロッパ路線のビジネスクラス往復の特典航空券を獲得し、夫婦でゆったりヨーロッパ旅行をすること。
昨年秋に、まずは、陸マイラー御用達、主要ポイントサイトに登録。
主要ポイントサイトのオイしい広告案件を利用し、稼いだポイントをANAマイルに移行するという方法で、飛行機に乗らずにマイルをがっつり貯めるという、いわゆる陸マイラー活動を開始しました。
おっかなびっくり初めてポイントサイトに登録した日から半年余り。
ポイントサイト案件を中心に活動を繰り広げ、秋には夫婦でビジネスクラスでヨーロッパ旅行できるくらいはマイルが貯まる見込みなので、楽しみが増えました。
でもよく考えると、これは、ANA最高益にずいぶん貢献しているのでは…。
1 ANAカード大量発行での貢献…
初心者マイラーは、まずポイントサイトでクレジットカード発行案件に取り組みます。
主要ポイントサイトでは、クレジットカード発行だけで大量ポイントがもらえるという、楽チンでオイしい案件が数多くあります。
色んなクレカ発行でポイントを稼ぎつつ、マイルを貯めやすくするために、特にANAカード(クレジットカード)を中心にクレジットカードを何枚も発行しました。
気付けば、発行したクレジットカードは13枚、中でもANAカードは既に8枚。
大抵の一般カードは、年会費は初年度無料ですが、2年目から有料。さらには、ANAゴールドカードを家族カード含めうっかり4枚も発行してしまいました。ゴールドカードは初年度から年会費有料です。
ふと気付けば、払った年会費は、なんと合計50,220円。
なんというか、このANAカードの年会費って、当然ながら、各ブランドのプロパーカードよりも高いんですよね。その差額分はANAホールディングスに貢献しているんですよね、間違いなく。
年会費負担については、実は、ダイナースは入会キャンペーンで年会費をはるかに超えるポイントが付くので発行、マスターも発行メリットの方が大きいので発行、と、決して損はしていません。
それよりも、入会キャンペーンの条件(50万円決済)クリアのために、ANAカードをメインカードにして決済を集中させたので、そっちで貢献してるかも。
とまあ、ANAカード関連で、ANAホールディングスの2017年3月期決算にそれなりの貢献はしたのだろうと思います。
最高益!って聞いて、冷静になってみると、陸マイラー活動って、果たしてどうなんだろう(色んな意味で)と考えてしまう今日この頃です。
2 SFC修行で飛行機に無駄に乗りまくって貢献
初心者マイラーは、まずポイントサイトに登録し、マイルを一生懸命貯めるのです。
でも、そのうち、というか早い段階で、先輩マイラーさん達が繰り広げるSFC修行なるものが気になり始めます。
そう、陸マイラー活動には、いわゆる「SFC修行」がつきもの。
ANAをはじめとする航空会社には、飛行機にたくさん乗ってくれる上顧客に対する様々なプレミアムメンバーサービスがあります。通常は、大量に飛行機に乗った年から翌年1年間に提供されるサービスなのです。
空港のANAラウンジが使える、ANA PREMIUM CHECK-INが使える、優先搭乗できる・・・など、様々な「えこひいき」をしてもらえるのです。マイルを貯めだすと、このサービスを受けたくなるのです。
実は、この「えこひいき」、1年間だけ飛行機にたくさん乗って、一度、上顧客だと認定されれば、半永久的に「えこひいき」してもらえる方法があるのです。
その方法が、上顧客認定された時に、ANAの「スーパーフライヤーズカード(SFC)」なるクレジットカードを発行し、それを持ち続けること。
SFCカードの年会費を毎年払い続けるだけで、その後、飛行機に乗る回数が少なくても、半永久的に上顧客(スーパーフライヤーズ)として、ANAだけではなく、スターアライアンスグループの航空会社からスターアライアンスゴールドメンバーとして、「えこひいき」をしてもらえるのです。
この魅力的な「スーパーフライヤーズカード」を手に入れるために、プラチナスティタス以上(50,000プレミアムポイント)に達するまで、飛行機に乗りまくることを、いわゆる「SFC修行」といい、修行を行う人たちの事を「修行僧」と言うのです。
例えば、ANAプレミアムクラス羽田ー沖縄便(片道2,860プレミアムポイント)を現地滞在1時間で1日2往復、それを50,000ポイントに達するまで毎週繰り返すとか、正気の沙汰とは思えません。
飛行機に乗りまくるということは、当然、ANAの運賃売り上げに貢献することになります。でも、SFCの魅力に取り付かれ、やってしまうんですね。
賢い陸マイラーさんは、マイルをしっかり貯めてから、マイルをスカイコインに変えて、実質無料、手出し無しでSFC修行をされます。ホント見習うべきですよね。
私が空陸両性マイラーを自称するのは、普段から出張などで飛行機に乗る事が多いから。実はマイラー活動開始時には、SFCには、さほど興味もなかったのです。
でも、出張フライトを重ねるうちに、50,000プレミアムポイントが見えてきて、やってしまいました「SFC修行」。それも現金手出しで数回。アホですよね、ホント。
それを綴った旅行記はこちら。
とまあ、最初はそれほど興味の無かったSFC。マイルを貯めだして、色々と詳しくなると、手に入れたくなってしまうのです。恐ろしいですね〜。
SFCを取得する為に、飛行機に乗ってプレミアムポイントを稼ぐためのフライトを繰り返し、ANAホールディングスの2017年3月期決算に航空券代という形でしっかりと貢献してしまったんですよね。
知らなければ知らないで済んだマイラーの世界を知ってしまった私。
結構楽しんではいるのですが、最高益!って聞いてちょっと冷静になると、果たしてこれでいいのかとちょっと考えてしまいます。
3 ANAに「えこひいき」してもらうために海外旅行
上顧客認定を受け、「えこひいき」してもらえる権利を得たなら、試してみたいと思うのが人情。
なんと、この私、さらにANAホールディングスの2017年3月期決算に貢献する為に、有償でヨーロッパ往復航空券を購入し、海外旅行までしてしまいました。
それがこちら。
ここまでくると、もう完全に、まんまとANAの策略にハマったと気付きますが、その反面、ANAの戦略に感心すらします。
ANAが最近やたらと陸マイラーを推奨するようなPRしてますよね。陸マイラーをどんどん煽って増やす事=飛行機にほとんど乗らない人に対する販促活動・顧客の開拓。ホント賢い戦略ですねー。
4 まとめ 今後も貢献するのかな
とまあ、ANAホールディングスの2017年3月期決算に貢献しまくった私。
現金手出しでSFC修行をやり、さらには現金手出しでプラチナスティタス体験のための欧州旅行までやってしまったものの(ああ誤算)、現在、ポイントサイト案件を中心にマイラー活動を繰り広げ、この秋には今度こそ特典航空券で夫婦でビジネスクラスでヨーロッパ旅行くらいはできる見込み。
なので、差し引きすれば、私のマイラーデビュー初年度の決算はプラマイゼロくらいなのかもしれません。ただ、これまでに無かった人生の楽しみが増えたので良かったと思います。
それに、普段の仕事のつらい時とか、今度はいつ海外旅行に行こうかな、と現実逃避できるようになったので、当分はANAホールディングスに貢献してしまうのかもしれませんね。
結論としては、まんまとANAの策略にハマったのは間違いありません。でも、今後も引き続き、人生を楽しむ為に、懲りずに空陸両性マイラー活動をのんびり続けます。
さあ、人生を楽しむためにマイラーデビューしてみませんか?(ぜひ私より賢く)
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